慢性疲労症候群(CFS)は、日常生活に深刻な支障をきたす疾患でありながら、外見からは理解されにくく、障害年金の申請が難航しがちです。しかし、適切な準備と戦略をもって臨めば、受給の可能性は十分にあります。
まず重要なのは、診断書の内容です。CFSは「疲労」という曖昧な症状だけでなく、起床困難、思考力の低下、起立性障害など多岐にわたる症状を伴います。医師には「日常生活能力の程度」や「就労の可否」など、年金審査に必要な観点を意識して記載してもらうことが不可欠です。
次に、日常生活の困難さを具体的に示す資料を用意しましょう。例えば、食事・入浴・買い物・通院などの行動がどれほど制限されているかを、日記形式やチェックリストで記録すると説得力が増します。第三者(家族や支援者)の証言も有効です。
また、CFSは精神疾患や自律神経失調症と誤解されることもあるため、診断名だけでなく「症状の持続性」「回復困難性」「社会的制約」を強調することが重要です。初診日証明や通院歴の整理も忘れずに。
最後に、審査に落ちた場合でも諦めないでください。審査請求や再審査請求では、より詳細な資料や医師の意見書を追加することで認定されるケースもあります。
慢性疲労症候群は「見えない障害」ですが、制度の壁を乗り越えるためには、見える形で困難を伝える工夫が鍵です。あなたの声が、制度を動かす一歩になります。
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