2025.08.19|障害年金

脊髄小脳変性症で障害年金を請求するには?

脊髄小脳変性症は、小脳や脊髄の神経細胞が徐々に変性・消失していく進行性の神経疾患です。主な症状には、歩行時のふらつき(運動失調)、手足の震え、言葉が不明瞭になる構音障害、嚥下困難などがあり、日常生活に大きな支障をきたします。進行すると、杖や車椅子が必要になり、介助なしでは生活が困難になるケースも少なくありません。

脊髄小脳変性症の主な治療法
1. 薬物療法(対症療法)
• セレジスト(タルチレリン水和物):運動失調の改善に一定の効果があるとされる経口薬。
• 抗パーキンソン病薬:パーキンソニズムが併発した場合に使用。
• 自律神経症状への薬:排尿障害、起立性低血圧、めまいなどに対して個別に処方される。
2. 新しい治療開発(臨床試験中)
• ロバチレリン:運動失調の改善を目的とした新薬。現在第III相臨床試験中。
• L-アルギニン:SCA6型に対する治療効果が期待されているアミノ酸。第2相試験で有望な結果。
• 遺伝子治療(miRNA・RpA1):異常タンパク質の生成を抑える革新的アプローチが研究中。
• 幹細胞療法(ステムカイマル):神経保護や修復を目的とした再生医療。安全性は確認済み。

3. リハビリテーション
• 運動機能の「回復」ではなく、「維持」と「活用」が目的。
• バランス感覚や歩行能力を保つため、個別の症状に合わせたプログラムが組まれる。
4.  呼吸管理
• 呼吸障害が起こる場合、非侵襲的陽圧換気(NPPV)や人工呼吸器による管理が必要になることも。
5.  栄養管理
• 嚥下障害が進行した場合、胃瘻や経管栄養による栄養補給が行われる。

これらの治療は、病気の進行を完全に止めるものではありませんが、症状の緩和や生活の質の維持に役立ちます。特に新しい治療法の研究が進んでおり、将来的には根本的な治療が可能になる可能性もあります。

① 初診日の確認
障害年金の申請では「初診日」が重要です。これは、脊髄小脳変性症の症状で初めて医療機関を受診した日を指します。初診日が国民年金または厚生年金の加入期間中であることが、受給資格の前提となります。
② 専門医による診断書の取得
神経内科などの専門医に「障害年金用の診断書」を依頼します。診断書には、歩行能力、手指の動き、言語・嚥下機能、日常生活動作(ADL)の状況などが詳細に記載されます。医師には、実際の生活で困っていることを具体的に伝えることが大切です。
③ 病歴・就労状況等申立書の作成
この書類では、発症から現在までの経過や、仕事・生活への影響を自分の言葉で記載します。たとえば「階段の昇降が困難」「職場で転倒が増えた」「会話が伝わりにくくなった」など、具体的なエピソードがあると説得力が増します。
④ 提出と相談
書類が揃ったら、年金事務所に提出します。不安がある場合は、障害年金に詳しい社会保険労務士(社労士)に相談するのもおすすめです。専門家のサポートで、申請の精度が高まります。

Contact form

お問い合わせ

ホームページをご覧いただきまして、誠にありがとうございます。ご質問・ご相談などございましたら、お電話・お問合せフォームからお気軽にお問合せください。

tel. 052-445-3696
営業時間/9:00~17:00 定休日/土・日・祝