2022.07.15|障害年金

化学物質過敏症

障害年金の受給者は、年々増加傾向にあり、令和元年度末でおよそ216万人いるとされています。また、傷病別の受給者の内訳は公表されていませんが、精神による障害によって、障害年金を受給される方が増えているとも言われています。ストレス社会を反映したものか、まさに現代における特徴的な傾向ですが、実は、昨今、事例が増えていると思われる傷病があります。
それは、自己免疫疾患です。これは、免疫が異常反応して、自身の身体組織を攻撃してしまうという疾患です。代表的な傷病として、「関節リウマチ」、「バセドウ病」、「全身エリテマトーデス」等があります。
どれも発症原因が不明なものが多く、治療も困難です。近年増加している傷病に「化学物質過敏症」があります。

化学物質に曝される(「暴露」と言います。)量が、その人の許容量を超えると、その後に原因化学物質への微量な暴露であっても、過敏に反応し、免疫障害、自律神経障害、精神障害、臓器障害などのアレルギー疾患または中毒的な多くの種類の体調変調をきたします。さらに症状が進行すると、原因化学物質以外の化学物質に対しても過敏に反応してしまうようになってしまいます。

症状としては、頭痛、筋肉痛、倦怠感、関節痛、皮膚炎、のどの痛み、微熱、腹痛、思考力の低下、感覚異常など様々あります。どれも軽微な症状のように思われますが、一度頭痛に襲われれば、動くことができないほどの痛みがある場合がありますので、これらひとつひとつの症状は、想像以上に重たいと考えてください。また、複数同時に症状が発生する場合もあります。

化学物質と言うと、工業系の現場で取り扱っている物質(例えばシンナーやペンキ等)をイメージされる方もいるかと思いますが、それだけではなく、洗剤や香水、芳香剤、車の排気ガス等、日常でよく触れるものも化学物質の一種です。重度の化学物質過敏症の方は、こういう日常の物も過敏に反応してしまうため、日常生活が非常に困難になります。

恐ろしい傷病ですが、いまのところ、どのような方が発症するのかは不明で、また、治療方法もありません。従って、一度罹患すると、将来、障害状態になる可能性が高い傷病です。

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